見る力は育むことができるのか?

見ることに障害があったら、どのように支援すればよいか? 障害があるなりに力を伸ばしていくことはできないか?
そのような思いをもち、息子の課題である CVI について情報を探してきました。
CVI 理解と対応の糸口となる情報が詰まったウェブサイト(全て英語)がたくさん見つかりました。

私はブラウザの自動翻訳機能や翻訳アプリ『Deepl』を駆使して読んでいます。

■CVIに関するリソース

 WEBで確認できるものをまとめてみました。

The Pediatric Cortical Visual Impairment Society(小児皮質視覚障害学会)(https://pcvis.vision/)

 

CVI-range を検索中に発見した、ずばり学会のウェブサイトです。
役員は米国在住者で構成されていて Roman-Lantzy さんのお名前が見当たります。


CVI and Learninghttps://pcvis.vision/educators-and-therapists/のページには、 CVI の評価と理解についての見解があります。

米国の場合、CVI の診断は通常は眼科医または神経内科医が行うということです。診断結果により必要な治療を受けたり、IFSP/IEP といった教育支援につながっていくということです。

 

どのようなことに気を付けて子どもたちを導いていけばよいか、CVI フェーズごとにポイントがあるということです。

以下のページでは、どちらかといえば専門職向けに用意されたような概略を知ることができます。

Teaching and Learning in Phase I CVI(https://pcvis.vision/educators-and-therapists/phase-i-cvi/)

Teaching and Learning in Phase II CVI(https://pcvis.vision/educators-and-therapists/phase-ii-cvi/)

Teaching and Learning in Phase III(https://pcvis.vision/educators-and-therapists/phase-iii-cvi/)

こどもに見せるときの言葉の添え方(言語情報)や、

An Approach to Literacy for Children With CVI(https://pcvis.vision/educators-and-therapists/cvi-and-literacy/)

部分を強調して伝え注意を引くことの重要性、

Salient Features and Comparative Thought (https://pcvis.vision/educators-and-therapists/salient-features-and-comparative-thought/

具体事例を添えて説明しています。

 

家庭ではどのような支援ができるか。子どもの CVI の特性に応じて示されています。

At Home: Everyday CVI Adaptations and Approaches(https://pcvis.vision/families-and-caregivers/at-home-everyday-cvi-adaptations-and-approaches/)

キーワードは "  vision precedes action " 。見せてから渡す、見せてから行うこと。
このページは自動翻訳を活用してでも読む価値があると思います。

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CVI SCOTLAND(https://cviscotland.org/)

 

CVI SCOTLAND は、Gordon Dutton 氏をアドバイザーに迎え、CVI に関する情報を保護者や専門家間で共有する活動をしています。

ウェブサイトは600ページにも及んでいるそうで、ガイドツアービデオ(https://cviscotland.org/mem_portal.php?article=292)があります。( vimeo なので翻訳はありません )

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パーキンス盲学校ウェブサイト(https://www.perkins.org/)コンテンツ『 CVI NOW! (https://www.perkins.org/cvi-now)

 

パーキンス盲学校はマサチューセッツ州ボストン郊外にあり、視覚・聴覚・その他の障害との重複のある人々の学習を支援する私立の学習センターです。1829年に設立され、卒業生にはアン サリバン、ヘレン ケラーがいるそうです。
このホームページを Microsoft Edge の機械翻訳で変換した日本語訳文は、割に自然に読むことができます。
CVI の病状やそれに起因する行動の特性、その支援の仕方を知ることができます。

重症心身障害・重度重複障害を伴う事例は少なめです。

 

Examining degree of impact and CVI phases(https://www.perkins.org/examining-degree-of-impact-and-cvi-phases/)

以下の2項目について触れています。

1、CVI がその子どもと、その子どもをとりまく環境に及ぼす影響。
2、ChristineRoman-Lantzy の CVI フェーズとは?子どもたちはどのような状況にあり、どのような支援を必要としているか。

 

Getting started with CVI assessments(https://www.perkins.org/getting-started-with-cvi-assessments/)

子どもに役立つ支援を知るために CVI 評価を受けることについて。

CVI の評価方法は1つではなく、"Dr. Christine Roman-Lantzy’s CVI Range"、"Dr. Gordon Dutton’s Visual Skills Inventory:"、"Matt Tietjen’s “What’s the Complexity?” Framework:"などがあるのですね。

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HelpKIdzLearn(https://www.helpkidzlearn.com/)

 

マンチェスター郊外にある Inclusive Technology Ltd (http://www.inclusive.co.uk/)が、子ども向け・特別支援教育のための学習ソフトウエアを展開するウェブサイトです。

Games & Activities (https://www.helpkidzlearn.com/games-and-activities-info)は最も初歩的なコンテンツで、ゲーム通じて様々なスキルを身につけることができます。

ゲームには購入前に2週間まで無料で使えるトライアルライセンスがあります。フルアクセスユーザーを申し込むと3か月間無料になるそうです。

ゲームは画面の操作技術と理解レベルに応じたカテゴリーに分類されています。自分に合うものを選びやすいと思います。

ゲームはマウス操作、タップ、視線入力の各操作に対応していますが、以下は視線入力で扱うことを想定して記述しています。

Cause and Effect

初歩の段階で、画面に表示されるものに気づくスキルの獲得を期待できるプログラムです。

Vibrant Tunnels、 Animals (Silhouette) などがあります。

参考(Perkins eLearning) Big Bang Patterns: App Review (https://www.perkinselearning.org/technology/blog/big-bang-patterns-app-review)

                                        Big Bang Pictures: App Review(https://www.perkinselearning.org/technology/blog/big-bang-pictures-app-review)

 

Sequential

ボタンが表示たら画面を注視します。次のシーンに進むことができます。

Five Brown Teddies はうたに合わせてストーリーが進みます。

Sensory Room /はボタンが表示されるタイミングで画面を注視してストーリーを進めてきます。背景があります。音楽のインタラクションが生じます。

 

Attention & Timing

ストーリーを進めるためのルール(画面のどこかを注視する必要がある)を理解し、求められたタイミングで実行(注視)するスキルの獲得を期待できるプログラムです。

Custard Splodger は画面下を左から右へ移動するインクチューブを注視すると絵具が画面に撒かれます。注視のタイミングにより撒かれる絵具の分量もかわります。

Balloon Blast は画面中央の風船を注視すると割れます。風船は時間とともに大きくなります。

 

Targettint & Timing

ターゲットを注視するタイミングを予測し実行(注視)するスキルの獲得を期待できるプログラムです。
ルールやシーンの複雑度により3つに細分化されています。

Space Blast は移動するインベーダーが的に重なるタイミングで注視し、シュートするゲームです。
World Cup Soccer はゴールキーパーにはじかれないようにタイミングを見計らってシュートするゲームです。

 

Introduce Choice

画面には操作対象が2個以上並び複雑化しています。2個のスイッチを選択と実行とで使い分ける練習をすることもできます。

複雑化に応じてゲームがさらに6段階に分けられています。

 

ChoiceMaking

表示される画像やシーンに言語が組み合わされ、象徴機能の獲得も目指せるプログラムです。

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The Laboratory for Visual Neuroplasticity(視覚神経可塑性研究室)(https://scholar.harvard.edu/merabetlab)

 

マサチューセッツ州のシェペンス眼科研究所(Schepens Eye Research Institute)内に、CVIの視覚神経の可逆性を専門に研究する部門があるそうです。

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cvi journey.com(https://www.cvijourney.com/)

 

CVI の娘さんを育てているシンディさんの個人のサイトです。シンディさんは CVI に関する情報や子育ての工夫などを上手に発信しています。

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CVI Intervention.com(https://www.cviintervention.com/)

 

支援学校に通うお子さんをもつ Erin Fulks さんは、ご自身もまた視覚障害や CVI をお持ちです。
近視のために乳幼児期に見たものを認識する経験が積めずに苦労されたご自身の経験を通じて、CVIの子どもたちへの支援をされています。

About Us(https://www.cviintervention.com/pages/about-us)

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Little Bear Sees(https://littlebearsees.org/)

 

皮質盲の息子さんを育てる Aubri Tallent さんが、皮質盲の子どもたちの親同士をつなぐために「Little Bear Sees」という組織を立ち上げて活動しています。 医師やセラピスト等のアドバイスを得ながら難しい子育てに取り組んでいます。

 

Tips & Ideas page (https://littlebearsees.org/category/tips-ideas/)には、専門家の知見と家族の体験を基にしつつ、どうすれば子どもが見やすくわかりやすくなるか・見る力を育めるかの様々な実践と知恵が集められ、家庭での生活に役立てられるようにしています。

乳幼児向きの話題が多いですが、我が家でも応用できるものが見つかります。

 

皮質盲でもあきらめないでほしいという強いメッセージを受け取ることができます。

Aubri さんのご努力には本当に頭が下がります。 

会員登録(有料、約2,000円/月)をすると、ライブの勉強会や相談会に参加できるのですが日本語には対応していません。

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American Foundation for the Blind (https://www.afb.org/)

 

このウェブサイトではCVIについては『Blindness and Low Vision 』カテゴリーの『 Eye Conditions』の項目で概要に触れているだけですが、比較的にわかりやすい説明だと思います。

Statement on Cortical Visual Impairment(https://www.afb.org/blindness-and-low-vision/eye-conditions/cortical-visual-impairment-traumatic-brain-injury-and-0#fig1)

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Steps Before Step Scanning – Activities from Two Switches to Success(https://lindaburkhart.com/steps-before-step-scanning/)

※Youtube ビデオには字幕と自動翻訳が付いています。日本語の翻訳精度は高くはないです。

 

リンダ・バークハートさんは、拡張コミュニケーションを課題としている子どもたちに、ひとりひとりに適した支援技術や課題(ゲーム等)を数々提案してきたこの分野における先駆者で、教育・療育の世界でその名を知らない人はいないと言われる方です。

説明されていることは、視線入力でスイッチ操作(画面上のボタン操作)の技術を取得する場合にもあてはまると思い、ここに加えました。
動画と同様の内容のPDF資料も公開されています。
Steps&Before&Step&Scanning(https://lindaburkhart.com/wp-content/uploads/2018/12/About_Steps_Before_Step_Scanning.pdf)